「ダウジング」による占いは、見えないモノを知ることができ、人の意志とは無関係に手に持った金属のロッド(棒)が動き出す、というものです。
古来から、ダウジングという占い手法が実社会の中で行われてきたという話が残されています。また、世界にはダウジングによる水脈探しを仕事とする人の話が数多くあります。
ダウジングの利用
旧約聖書には占い棒を使って、モーゼが水脈を探し出したという記述があります。
日本でも空海が棒のような物を使って、井戸(空海井戸)を探し出したという逸話があります。
近年でも、ベトナム戦争で地雷を探すのにダウジングが利用された、アメリカの水道局が漏水した水道管を見つけるのにダウジングを使った、という話があります。
ダウジングで物を探知するには条件があり、それは「人間」が手にし、「イメージ」しないと、ロッドが反応しないということです。
ダウジングによって目標物を発見した人は一様に『イメージしていると、自然とロッドが動き始めた』と答えています。
動くロッドの原因
ロッドが動いたなら、そこには必ず動いた原因があるはずです。実は、16世紀後半に出版されたダウジングに関する著書に、『微妙な指の動きが占い棒を動かしている』と記されています。
目隠しをしてダウジングを行い、筋電図を使って調べたところ、目標物に近づくと筋電図が変化した、と記述されています。
つまり、ロッドを持つ手や指の筋肉が動いたということです。手や指は脳からの命令があって動きます。従って、脳は何かを感じたから命令を出したことになります。
だとすると、人間は五感に頼らなくても、目標物の存在を感じることができることになります。
脳の感知
水脈や地雷を見つけた人たちの脳は、何を感知したのかということが疑問です。一番考えられているのが、水脈や地雷から発生した磁気を感知したということです。
地雷
地雷は金属でできているため、微弱な磁気が発生します。近年の研究によって、人間は体内磁石(生体マグネタイト)を持っていることが発見されています。
従って、磁気や磁界に微弱な乱れが生じると、それを体内磁石が感じる可能性があると考えられています。
水脈
水には金属が無いため、主に考えられているのが、レナード効果(滝効果)です。
水が激しくぶつかって霧状に分裂すると、水の中の電子が飛び出し、空気中の酸素や二酸化炭素に混じることでマイナスイオンが発生するというのが、レナード効果です。
その影響で微弱な電流が発生し、磁界が変化することで脳が感知する、とされています。
まとめ
地雷や水脈を脳が感知できるかどうか、近代科学で証明されたわけではないため、嘘か本当かはわかりません。従って、信じるかどうかはその人の判断次第です。
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